2015年10月23日金曜日

LPC-Link2貰っちゃった!(゚д゚)

CQ出版さんからLPC-Link2頂きました。

LPC-Link2とは・・  LPC4370 を搭載した評価基板である!
あとで調べてみたら、評価基板というよりは、AVRISPやPICKITのような書き込みツールであることが発覚。後述

LPC4370の主な特徴 
   3つのARMプロセッサを搭載 Cortex-M4、 Cortex-M0が2つ どちらも204MHz
   12ビット6chのハイスピードADC(ADCHS)搭載+DMA付き
ほかにも、USBインターフェイスやら100BaseのETHERNETインターフェイス、SD/MMCインターフェイスなどを搭載。

詳細は→https://www.lpcware.com/lpclink2

ポジション的には、
  AVRやPIC << LPC-Link2(LPC4370) << RaspPi(Broadcom BCM2835) <<RaspPi2(BCM2836)
といった感じ。
Linuxなどを動かすには物足りないが、ペリフェラルが非常に充実している。
なかでもハイスピードADCは、LPCにしか搭載されていない(他にもあるかもしれない。少なくともお手軽に手に入るAVRやPICにはない)

 LPCに搭載されているハイスピードADC(パイプラインADC)、ざっくり言うと、
通常の逐次比較ADCを、パイプライン状に配置して変換速度を高速化したもの。
1~2ビット分の変換がおわったらアナログ値を次のパイプラインに渡して、新しいアナログ値をサンプリングするので、単純計算で通常の12bitADCの12倍の速度で変換する。
ちなみにAVRのADCが最大2[Mega sample/sec] 、LPCは10~60[Mega sample/sec]
高速に変換するADCとしてはビデオ信号などのADCに使われている全比較型があるが、2^n個のコンパレータと基準電圧用の抵抗アレイが必要で、チップ面積が非常に大きくなる。

●で、これを何に使おうか?ですが、
結論からいうと、”これ1枚では何もできない”ことが分かりました。(´・ω・`)
つまり、LPC4370のUSBインターフェイスを使って、他のLPC-Link2と接続するための基板で、JTAGケーブルで接続すれば、LPC4370をターゲットにも出来るよ っていう仕様らしい。(よくよく見てみたら、DebugProbeって書かれていた)

まぁ、AVRISPもPICKITも、内部にUSBインターフェイス搭載のAVRないしPICが入ってるだけなので、構成としては問題ないと思うし、書き込み専用のLPCを作るよりは安上りだから良いのは分かってるんですが・・ARMが3コアも入ってるライタと考えると、すっごく無駄な気もします。

あと、コネクタがハーフピッチなので、非常に使いにくい
IOになにか繋ぎたい場合は、無理やりケーブルをハンダ付けするか、ハーフピッチコネクタを買ってこないとだめです。つまりRaspPi用に購入したGPIOケーブルは全く使えないのです。(´・ω・`)

開発ツールであるLPCXpressoは、256kバイトの制限つきらしい。まぁ十分な容量かとは思いますが、AVRなどと比べて、高性能なCortex-M4を搭載してるのに、全ての機能を使えないみたいな感じで・・ なんかね・・
PICのCコンパイラよりは親切なのかもしれませんが、RaspPiやArduino、AtmelStudioなどと比べると・・
見た目は高密度のAruduinoなのですが、実際はマイコン+電源のセットといった感じです。

というわけで、3コアとかADCHSとか魅力的なデバイスではあるものの、なんかいろいろ残念な構成であることが分かりました(´・ω・`)

タダで貰ったものにケチつけるのもアレですけど、これはないわー



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